以前勤めていた会社でのこと、常日頃からムードメーカーで非常に威勢のいい上司が、ある日ぼそっと不調を訴えました。退職時期も近づいた年齢でしたが、普段から健康に気遣う人で、率先してウォーキングを行うような人でした。しかし、ここのところ食欲も落ちているようで、心なし痩せたようにも感じ、なんとなく冗談ではすまされない気配を感じました。不調を口にするものの、病院嫌いも手伝って、随分しぶっていましたが、さすがに皆で後押しし、しぶしぶ検査を受けることになりました。
結果は、すい臓癌。検査入院から引き続き入院が必要だということになり、まさかの結果に本人も周りも驚きを隠せませんでした。威勢の良かった上司がしょぼんとした姿は、とてもやるせないもので、今でも鮮明に覚えています。
それからというもの、皆で明るく励まし、元気づけるためにも毎日順番にお見舞いに行っていました。そして、ついに手術の日を迎えました。私は仕事でしたので、職場から手術の成功を祈り、また一緒に働ける日が来ることを心から願っていました。
願いは届き、手術は無事成功。しばらく経過観察の為に入院生活が続くと聞き、ほっと胸をなでおろしました。しばらくして、身体はほっそりしたものの、元気に職場復帰してくれた日には「スマートになってなんだか若返って男前になりましたね!病気に感謝しなきゃ~」なんて部下の存在で失礼ながら冗談を言ったものです。
彼は今も定期的に通院を続けていますが、すっかり元気になり、昨年、無事定年退職されました。病は気からと言いますが、実際痛みや不調を感じた時に気持を表に出さないのは辛いものです。そんな時にも、周りを気遣い日ごろの調子を見せようと頑張ってくれた上司に、今改めて拍手を送りたいと思います。
戦う人も見守る人も、癌治療は長期戦になればなるほど辛いもの。がん治療と向き合う人の情報サイトはがんと向き合う人を応援するサイトです。治療法や、抗癌剤、副作用などについての詳しい情報も載っています。どうか貴方も負けずに頑張ってください。